ベルセルクの蝕の内容ってどんなん?

ベルセルクの見せ場のひとつが「蝕」
この「蝕」をテーマに据えてベルセルクは描かれているといっても過言ではありません。

 

ベルセルクを人に紹介するなら蝕について言及しないわけにはいかないでしょう。

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スランのセリフ「美しい・・・胸に迫るわ 愛・憎悪・苦痛・快楽・生・死・・・すべてがあそこに」と言っているように、ベルセルクの蝕には人間が抱える闇の部分とでも言いましょうか、ひきつけてやまない魅力があります・・・ネガティブな意味で。

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ベルセルクの蝕の内容

蝕の始まりは、というとこれがなかなか難しく、ほんとうに遡ればガッツや鷹の団が生まれた理由が蝕のためであると天使長ボイドは言っています。

天使長 ボイド

天使長 ボイド

蝕には私が見たところ2つの意味があります。

ひとつめ「日蝕」の意味

216年に一度の夜祭と使徒たちが言っているように216年に一度の日蝕のときに天使が誕生するために開かれる降魔の儀が執り行われます。

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この降魔の儀には強い願望・欲求を持った生贄を捧げる側の人間と生贄に捧げられる人間がいる必要があります。

 

二つ目 生贄を「蝕」べる

生贄はこの世ならざるもの・亡者に食べられる運命にあります。

 

食べられるというよりは人間の持ち合わせる尊厳をおおよそ傷つけられ弄ばれると言ったほうが正確かもしれません。

 

生贄を食べるというのは肉体的にも食べるのですが、その尊厳など内面的なものも食べられる犯されるという感じです。
たとえば、ベルセルクの3巻には「ナメクジ伯爵」というのが登場します。

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彼はすでに一度転生しており、二度目の転生の機会を得たという使徒のなかでは珍しい存在です。

 

一度目の転生のときはその伴侶に裏切られました。伯爵が諸国を回って居城を留守にしているときに邪悪な宗教による儀式(乱交など)を執り行っていたのでした。

 

最も許しがたい罪だったにもかかわらず、伴侶を手に掛けることができません。

 

絶望した伯爵はベヘリットの力を借りて使徒を召喚します。伯爵の願いは「この苦しみから抜け出すこと」。そこでささげた生贄は、自らが殺すことのできなかったその伴侶。伴侶を目の前で亡者どもに「蝕」べられ、伯爵の心に魔が入り込み使徒へと転生します。

 

 

二度目の転生のときは黒い剣士ガッツに倒されたとき。

 

一度使徒に転生したものは黄泉で静かに眠ることなどできません。あたかも水滴を水面に垂らすように自我は地獄のうねりの中に消え、永遠に彷徨うとされます。「死」を避けたい伯爵は最愛の娘を生贄に捧げるように言われますが、決断できませんでした。

 

 

蝕-<降魔の儀>グリフィスの場合は?

グリフィスは蝕を迎える前にすでに拷問を受け五体を刻まれていました。

 

手足の腱は切られ、舌も半分切られておりすでに鷹の団を率いる能力は奪われています。これはグリフィスの「自分の国を作る」という夢がもはやかなわない状態です。

 

 

自分の夢をご破算にされたグリフィスは、その張本人に救出されました。その切羽詰まった友情とも恨みともつかぬ極まった心情がベヘリットに異次元空間を現出させます。

 

 

4人のゴッドハンドたちにより、自らが何者であるのかを確認したグリフィスはここまでともに戦ってきた仲間たちと親友ガッツを含む鷹の団全てを魔の供物として捧げます。

 

鷹の団の団員たちはすでに魔に転生した使徒たちにより生きたまま食いちぎられ弄ばれます。

 

 

魔の者共によって食べられた生贄の団員たちの血・肉・その断末魔までもが新しく転生するゴッドハンド「フェムト」の「素材」となります。

 

だから、グリフィスが転生したフェムトの体は鷹の団の団員の血肉でできていると言えますし、そのパーソナリティは鷹の団の団員を生きながらにして酷い形で殺したという事実の上に成り立っています。

 

蝕を生き延びるキャラ

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凄惨な蝕を生き残るキャラがベルセルクの主人公であるガッツ、そしてその恋人であるキャスカです。

 

ガッツは蝕の最中必死で抵抗、その類まれな戦闘力で蝕を生き延びます。

 

一方、鷹の団の千人長キャスカは必死の抵抗で抗いますが、使徒に捉えられ犯されそうになります。

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ギリギリ犯されそうになるその直前、「渇望の副王」の異名を持つフェムトが誕生します。

 

グリフィスが転生したフェムトが最初にやったこと。それがキャスカを陵辱するという行為であったわけです。
グリフィスはキャスカをあくまで優秀な人材としか見ておらず、女性としての対象としてはみていません。その意味では関心のなかったはずのキャスカをなぜか恋人であるガッツの前で陵辱し始めます。これはなぜなのか、こんな説があります。

 

「グリフィスが人だった頃、キャスカはグリフィスの意中の人ではありませんでした。
彼は、自分の夢にすがるものには、能力があれば機会や思いやりを与えていましたが、自分と対等であるとは思っていなかったのです。
ガッツは彼の夢にすがる人間ではなかった。それどころか、ガッツは彼にとって時として自分の夢を忘れさせるほどに大きな存在になっていました。
ガッツ喪失後のグリフィスは坂を転げ落ちるように自暴自棄に走り、王女との性交渉を衝動的かつ無計画に行い、その罪が即座に明るみとなり、地下牢での拷問の日々を送ることになってしまいました。
グリフィスはガッツが欲しかった。そして自分の手の中から離れて行ったガッツが憎かった。
手足の腱を切られ、舌を抜かれ、完全に不具となったグリフィスに夢を叶える力は無く、死ぬことすら満足に出来ず、自分に対する絶望と憎悪、執着だけが色濃く彼の心を支配し、蝕においてその黒い感情が莫大に増幅された結果が、キャスカ陵辱だったのです。
自分から離れていったガッツ、そのガッツが最も大切に想っているキャスカはグリフィスにとって嫉みの対象でもあったのでしょう。
グリフィスにとってガッツはあまりにも重要な存在であったにも関わらず、ガッツにとってのグリフィスはそうではなかった。少なくともガッツが鷹の団を抜けたことでグリフィスはそう感じた。
グリフィスは(たとえ憎まれても)ガッツにとってもっと大きな、心の大部分を占める存在になりたかった。
彼の心が蝕の闇に飲まれたことでそれらすべての煩悩は禍々しく増幅され、そのため、ガッツにとって最も大きな存在であるキャスカを犯すに至ったのです。
キャスカはガッツの子供を身ごもっていました。グリフィスとの交わりにより、お腹の子はグリフィスの怨念が引き金となった蝕の影響でこの世と幽界の狭間の存在となりました。
人外となった彼にとって赤子はガッツと自らを結ぶ接合点であり、キャスカはその「儀式」の実現を叶えるための存在であり、それ以上ではありませんでした。」

 

 

蝕は肉体的残虐性の他に精神性の残虐性も持ち合わせる

ネットで「蝕」を検索すると無数の刺激的な画像が出てきますが、その残虐性は肉体面に対するものだけではありません。

 

精神面の陵辱も多分に持ち合わせているのです。これがベルセルクは単なるエロ漫画ではなく、人間の闇の部分を描き出す作品として認識されるゆえんだと個人的には思います。

 

精神的な陵辱というのは大小様々なレベルで日常的に行われており、人間性を描き出す深いテーマになっていると思います。それがベルセルクが語り継がれる一因なのは間違いないでしょう。

 
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ベルセルクの蝕の内容ってどんなん? への2件のコメント

  1. ゆう

    すごく文章がうまい。。。感激です。ありがとうございます\\٩( ‘ω’ )و //

    返信

    1. berserk2016

      >ゆうさん

      ありがとうございます!
      でも、文章はそんなにうまくないと思います(笑)

      返信

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